超芸術トマソン

街中で発見した超芸術トマソンをアーカイブしています(現在掲載件数:約400件)

東京都豊島区司が谷3丁目(2021年1月)

【番外編】異空間

京極夏彦の「姑獲鳥(うぶめ)の夏」を20年ぶりに再読している。京極夏彦はやはり「京極堂(主人公中禅寺秋彦の呼び名)」が活躍する「百鬼夜行シリーズ(aka京極堂シリーズ)」が面白い。

姑獲鳥の夏」の舞台となる「久遠寺医院」は雑司ヶ谷鬼子母神堂の東側にある、という設定である。

その雰囲気を感じたくなり、高田馬場より歩いて雑司ヶ谷へ向かった。

 

道すがら、立て続けにトマソンを発見。


f:id:Custerdome:20210120225408j:image

f:id:Custerdome:20210120225848j:image

今日はツイてるな、と思いつつ、鬼子母神堂の表参道を歩く。


f:id:Custerdome:20210120230654j:image

f:id:Custerdome:20210120230645j:image

鬼子母神の鬼の字は、田の上に「 ' 」が無いのだという。


f:id:Custerdome:20210120231010j:image

f:id:Custerdome:20210120230814j:image

確かに無い。

「 ' 」を角(つの)に見立て、釈迦に諭されて心を改め、仏法の守護神、子供と安産の守り神となったため、「 ' 」は相応しくないとして、無くなったのだそうだ。

 

と、その時 ー

f:id:Custerdome:20210116204021j:image

學問所 雑司寮明哲院
f:id:Custerdome:20210116204111j:image

異空間… そこは、周りとは明らかに違う空気感が漂っていた。
f:id:Custerdome:20210116204040j:image
f:id:Custerdome:20210116204051j:image
f:id:Custerdome:20210116204028j:image

これは、この佇まいは、「京極堂」の世界ではないか…

中に入って、窓から外を見ると、そこには「姑獲鳥の夏」の舞台が広がっていた… などと想像(妄想)してみる。

 

看板に、學問所(旧字体)とあるが、何なんだろう。中はどうなっているのだろうか。

學問所と言うからには、何か教えているのか?

大正・昭和の私学塾の跡か?

 

気になって仕方がないので、家に帰ってから調べてみました…  本当に教えていました。

(BSテレ東のHPより)

学問所雑司谷寮明哲院 2014年に民家を一般公開として学問所を開いた。
館長は哲学者で、日本の古き良き時代の文化を若い方にも知ってもらえたらと思い学問所を開設。
13時~16時のうち15~20分1コマ500円で簡単な哲学講話を開催。他にも1時間30分3000円でインド哲学やカントについての授業も行っている。
建物は大正2年建造。日本で初めての水洗トイレがある。

 

そうなんだ… ちょっと受講してみたいような… 本当に行ってみようか…

 

それにしても、この日はいつになく多くのトマソンに遭遇しました。


f:id:Custerdome:20210123084123j:image

f:id:Custerdome:20210123084131j:image

f:id:Custerdome:20210123084114j:image

f:id:Custerdome:20210123084442j:image

f:id:Custerdome:20210123084450j:image

f:id:Custerdome:20210123084458j:image

アタゴ

ヌリカベ

影タイプ

影タイプ

ヌリカベ

ウヤマ

 

ツイてたな。いや、何かが「憑いてた」のだな。

「東京にだって憑物は生きていますよ。今日はツイてないとか、ツキが回って来た、とかいうでしょう。これは何何が憑いたという意味なんだ。つまり狐が憑いて富を運んでくれたーの略だ。」(姑獲鳥の夏京極堂の台詞)