超芸術トマソン

街中で発見した超芸術トマソンをアーカイブしています(現在掲載件数:約400件)

東京都中野区上高田5丁目(2021年8月)

【分類】純粋タイプ? 【番外編】異空間?

哲学堂哲学堂公園)の横を流れる妙正寺川を少し降ったところに、それはありました。

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建物自体はアパートなのでしょうが、土台の部分、完全に空洞、と言うか 空っぽ です。

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勾配が大きいため、高台の上に建物をつくると土台部分がこの様になるのは分かるのですが…

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土台として確り支えているのであれば、空洞でも問題ないのでしょうし、コンクリートで全て埋める必要もないのでしょうが…

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この空洞部分の空っぽ感というか、空虚感?虚な感じ?…何とも言えない感じです。妙に惹かれます。

これをトマソンと呼ぶのが適当なのかとも思いますが、この空洞部分の「ただそこに空間があるだけ」といった純粋性から、純粋タイプとして「超芸術トマソン」にしたいと思います。

 

一方で、見方によっては「異空間」にも思えてきます。

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夜が近づいてくると、尚更に「異空間」度合いが増します。

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ついでながら、横には外階段があります。

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使われているのだろうか?殆ど無用階段…(昇ってみたかったのですが、そこまでの勇気はありませんでした…)

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更についでながら、そもそもこの日は、京極夏彦の小説「京極堂シリーズ(百鬼夜行シリーズ)」の主人公である中禅寺秋彦が神主を務める武蔵晴明神社やそこ至る眩暈坂(めまいざか)のモデルがこの辺りでは?といったブログ記事を見て、訪ねていったのですが…

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御霊神社に至るこの坂道、微妙に傾いている感じが眩暈坂を感じさせます。

武蔵晴明神社の住所は中野区道玄町(現:中野区本町)との設定ですから、全然違う場所(JR中央線を挟んで南北反対の位置)なのですが、御霊神社といい、この坂道といい、雰囲気はあります。

 

また、近くの哲学堂哲学堂公園)は、哲学者井上円了(⁂)の手になるものですが、京極堂の世界と被るところもありそうです。https://www.visit.city-tokyo-nakano.jp/tetsugakudo

井上円了:迷信を打破する考えから妖怪を研究して『妖怪学講義』などを著し、「お化け博士」、「妖怪博士」などとも呼ばれた(wikipediaより)

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そして、哲学堂公園のシンボルとも言えるこの六賢台という建物…

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京極夏彦の小説「書楼弔堂」の単行本表紙に似ています。

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そういった目で見てみると、中野は京極堂ワールドの中心地だったのだな、と改めて思った次第です。

陸軍中野学校もあったところでもありますし…

 

… 後半は脱線が過ぎました。